子供の矯正治療について(先天性欠如あり)

8歳、男児の矯正治療について相談です。

①6歳ころより定期的にチェックをしていただいているかかりつけ歯科医より、7歳時に下あごの第二小臼歯2本が欠如し、今後も生えてこない可能性が高いと言われました。また、あごも小さく確実にスペースが足りないので将来的に矯正が必要になると言われていました。
その後、経過観察の後、8歳になり提携されている矯正歯科医にコンサルを受け、「永久歯が生えそろった頃(中学入学頃)に上2本、下2本(乳歯)を抜き矯正を行いましょう」ということになりました。ただ、いまでもスペースが足りなく、永久歯が変な場所から生えてきたりしているので、乳歯を抜いたりして調整しながら経過を
見ましょうと言われました。

②ただ、別の矯正歯科医のコンサルを受けたところ、「今(8歳時)、顎を広げ(約1~2カ月)→前歯の並びをきれいにし(約1年程)→永久歯がそろってから(中学入学頃)矯正をはじめる(ただ、矯正が必要なくなるかも)。下の第二小臼歯の欠如に関しては、その部分の乳歯が比較的長く持つ歯なので、虫歯にならないよう心がけ、出来る限り残し、抜けた段階でインプラントもしくはブリッジなどで補う必要があることが前提。と言われました。

上記2つ、どちらの方法がいいのか迷って途方にくれています。
かかりつけ歯科医(矯正歯科医ではない)に、後者②の(歯を抜かない方針で乳歯をできるだけ残す方法)についての意見を伺ったところ、「理想論であって、現実は難しいと。欠損部分の乳歯を残しても、高さが違うので虫歯にもなりやすいし、癒着も起こしやすく、隣接している歯が寄ってしまい、いざ抜けてインプラント等をする際に、まずスペースを確保するためにまた矯正をしてインプラント等を行うことになる。それには大人になってからとはいえ数年かかる可能性が高いと。非常に大変なことだと。

正直なところ、問題のない上の歯2本を抜くことに少し抵抗があり、②のプランで行こうと思っていたのですが、かかりつけの歯科医から上記のように大反対を受け迷っています。何か問題があった時のバックアッププランがないと。

色々なご意見があると思いますし、どれも不正解でないのはわかっていますが、皆様ご意見をお聞きできればと思います。些細なことでも構いません。どうぞよろしくお願いいたします。
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凸凹の状態がわかりませんので、一般的なお話になりますが、乳歯は根も短く減りやすいため、きちんと機能する状態で一生持つことは少いと思います。

20歳を過ぎてから乳歯を抜いた場合、矯正治療を行っても隙間を閉じるのが難しい場合があるため、よほど隙間が余っている場合以外は、15歳くらいまでに乳歯を抜歯して治療を開始することをお勧めします。

下顎の乳歯を抜歯した場合は、通常は上の歯も2本抜歯する必要がありますが、顎の位置や歯の大きさによっては抜かずに治療できる場合もあります。

インプラントは、日ごろのお手入れも大変ですし一生メインテナンスが必要になりますので、よほど隙間が余っている場合以外は避けたほうが宜しいでしょう。


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